わたしのヒストリー やんばるの家入所者
佐久本 勝子さん(98歳)
学校を卒業して大阪の工場に働きに行きました。四~ 五年働いて有銘に帰ってきて結婚しました。五人の女の子に恵まれました。
夫は戦争から帰ってきて体を悪くして、十分に働けなかったから私が子供たちを育てるために何でもして頑張りました。特に畑仕事は好きでしたから東村特産パインをたくさん作りました。
山に畑が有ったので収穫したパインをいっぱいカゴに入れ、頭に担いで山を下りました。パインを食べに来たイノシシにワナをかけて獲りました。イノシシを持って帰ると隣近所の人がわーと集まってきて楽しかったです。今でもあの光景は夢にみます。イノシシは男の人にさばいてもらい、イノシシ汁にして皆で一緒に食べました。臭みもなくて豚よりもおいしかったです。
お茶も自分で作った薬草を乾燥させ作りました。友達が欲しいというので分けてあげました。そのせいでこんなに長生きしていると思いますよ(笑い)(本人・家族に聞き書き)