わたしのヒストリー 山城ツルさん
山城ツルさん やんばるの家入所者
家族のこと
実家は農業はしてなかったので、嫁いだ先でのキビ刈りなどの農作業は慣れずにちょっと辛かったですが、主人の母はとっても優しくて神様みたいな人でした。義父はお酒が好きで一升瓶を枕もとに置いておくほどの酒飲みでしたが、「ねえさんがいうぬぐとぅ(言う通り)」と言って大事にされました。夫もやさしい人で区長も2期務め地域のために働きました。
踊りが大好き
家族の理解もあり、嫁に行ってすぐ踊りをはじめました。 塩屋海神祭(ウンガミの踊り)や婦人会での踊り、民踊愛好会「なかよし会」に所属し八十五歳まで舞台に立ちました。婦人会では大宜味村は上手で中央の大会に出演してタイムスホールで踊ったのが一番の思い出です。
指導は平良正子さんがしてくださったという記憶があります。雑踊り「めでたい節」が好きでした。四つ竹など小物をもって、揃いの着物を着て踊った写真がたくさんあります。まだまだ踊りは続けたいと思っていましたが、仲間が一人減り二人減りしてできなくなりました。今でも歌を口ずさんだり、民謡が流れてくると思わず手が動きます。(本人に聞き書き)
娘・花城さんから見てツルさんは?
両親とも優しく子供のことを一番に、好きなことを何でもさせてくれました。母は料理が得意で運動会のお弁当を隣のかたから褒められたのが今でも記憶に残っています。大家族の長男嫁として盆正月は五十名分ほどのごちそうをシンメーナービー(大きな鍋)に作り接待するのが好きでした。
おばあちゃんを自宅で最期まで介護もしました。今の私の目標は母です